心を浄化できる美しい旅路

世界には、同じ人類が築き上げたとは思えない、想像を超える壮大さの遺跡が残ります。その中でも絶景を楽しめるスポットをご紹介。神秘の場所で、時空を超えた感動があなたを待っています。

タージマハル(インド)

タージマハルは、インドのアグラにある白い大理石づくりの霊廟です。17世紀の皇帝シャー・ジャハーンによって建設され、「世界で最も美しい霊廟」と称されます。権勢を誇っていたムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンは、14番目の子を出産後に亡くなった妻・ムムターズ・マハルのために22年の歳月を掛けて造営しました。
その美しいドームと四隅のミナレットは、愛と永遠のシンボルとして知られています。壁に刻まれた浮彫や透かし彫刻、象嵌細工によるアラベスクなどのレリーフはその歳月を物語り、はめ込まれた宝石や鉱石からは想いの強さを感じます。
また、タージマハルの特徴は、水を配したペルシア風の庭園が左右対称に緻密に建設されているところ。
静かなヤムナ川のほとりに佇むこの宮殿は、1983年には世界文化遺産に認定。世界中の旅行者を引き寄せ、その壮大な美しさで圧倒させています。

タージマハルは時間によって美しく変化します。朝日や夕陽が照らす瞬間、白い大理石や外壁にはめ込まれた宝石が豪華に、幻想的に輝き、その景色は心に深い感動を残すでしょう。

 

アンコールワット(カンボジア)


アンコールは「王都」、ワットは「寺院」の意味を持つ、東南アジア最大の寺院群です。その壮麗な建築や歴史的価値の高さから1992年に世界遺産に登録され、国旗の中央にもシンボルとして描かれています。
遺跡群の総面積約200ha(東京ドーム40個分)、中央祠堂の高さは約65mという圧倒的なスケール。12世紀前半、アンコール王朝を象徴するヒンドゥー教寺院としてスールヤヴァルマン2世が建てたのに始まり、15世紀王朝では放棄され荒廃しますが、16世紀には仏教寺院に改修され聖地として存続。以降、内戦による破壊に遭いながらも、戦後修復が行われるなどして各国協力のもと保護され現在に至ります。
そのような歴史のため、遺跡はヒンドゥーを象徴するものと仏教を象徴するもの両方が存在し、見どころとなっています。必見なのは、約50mに渡り彫られたヒンドゥー教の創世神話「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」。ヒンドゥー教の世界の中で、天地創造がどのように行われたのか、日蝕や月蝕はなぜ生まれたのかなどがわかる物語です。

その時の王が何に傾倒するかで宗教も、遺跡も、規模も変わる。その変遷を確かめに訪れるのも旅の目的としては十分。歴史好きにはおすすめの世界遺産です。

カッパドキア(トルコ)


カッパドキアは、トルコの中央部に南北約50kmにわたり広がる、奇岩群の風景。不思議な形をした岩の塔や地下都市が特徴です。数億年前に発生した火山の大噴火によって形成したと考えられています。
流れ出した溶岩が湖に沈み、噴火が起きる度に姿を変える。またその岩々が雨に打たれ、川に浸食され続けて、このようなまるでキノコや煙突のように見える変わった形になりました。
特に、「三姉妹の岩」「妖精の煙突」「らくだ岩」は絵になります。
興味深いのはその形だけでなく、歴史。古く、紀元前1200年前のヒッタイト帝国に時代には都市が成立していたようです。さらに、ローマ帝国の時代からセルジューク・トルコが支配するまで、迫害されていたキリスト教徒が潜伏して地下都市を形成していました。この地下都市が発見されたのは、わりと最近の1963年。今では、岩をくり抜いて部屋を造った「洞窟ホテル」も作られて、人気を呼んでいます。